カンデラは、HMI開発ツール「CGI Studio」の最新バージョン3.11をリリースしました。現在、HMI開発におけるニーズの高まりに合わせ、市場投入までの時間短縮が重要な課題になっており、最新バージョンの「CGI Studio 3.11」では、より迅速なHMIの作成が可能になりました。

 

「CGI Studio 3.11」では、注目機能の「Smart Importer」が機能向上し、Adobe® XDから直接インポートできるようになりました。また、より豊富になったドキュメンテーションにより、ISO/SAE 21434基準に準拠した自動車のサイバーセキュリティ環境への簡単な統合が実現しました。さらに、新しく搭載された「コントロール」で棒グラフと折れ線グラフの迅速な実装が可能になりました。

 

CGI Studio」の詳細、無償体験版はこちら

https://cgistudio.at/ja/hmi-design/

 

「CGI Studio」は自動車、産業、白物家電といった業界において、革新的でカスタマイズ可能な組み込みGUIソリューションの開発を可能にする直感的なHMI開発ツールです。コーディングをする必要なくHMI作成を簡単に実現できます。

 

カンデラの最高経営責任者(CEO)であるラインハルト・フューリヒトは次のように述べています。

「「CGI Studio」の注目機能「Smart Importer」が、「Car HMI Europe 賞 2021」の、「自動車のHMI+UXにおける機械学習とAIの最も革新的なアプリケーション部門」において、第1位を受賞しました。この受賞によって、我々は「Smart Importer」の素晴らしさが世に認められたことをとても光栄に思うと同時に、決して誤った道ではなく、時代のニーズに応えているという確信を持つことができました。今後も「Smart Importer」の機能をさらに高めていくという強い決意を抱いています。」

 

CGI Studio 3.11」のアップデート内容

 

Smart Importer」のAdobe XD対応

「CGI Studio」は、革新的なAI技術に基づく「Smart Importer」によって、HMIの作成プロセス全体をより加速化させることができます。他のHMIデザインツールでは、ユーザーは各要素を一つずつインポートしたのち、それぞれに機能を追加する必要がありますが、「Smart Importer」ではコンテンツを一度インポートすると、ゲージ、スライダー、ボタンといった要素がAIによって自動検出され、全ての要素に適した機能を追加することができます。インポートできるグラフィックファイルとしては、「CGI Studio 3.11」から新たに対応可能となったAdobe XDに加え、Adobe Photoshop®、Sketch、Axure RPに対応しています。

 

再インポートが必要な際には、「Smart Importer」のプレビュー機能で簡単にインポートされたファイルを確認できます。また、「Smart Importer」内のインポートされた画像を統合することでメモリを削減でき、ステートマシンの作成によって複数のシーンを一度にインポートすることも可能です。

「Smart Importer」の使用で簡単に実現できるフル機能を備えたHMI

 

自動車のサイバーセキュリティ環境への統合

昨今、サイバー攻撃がますます増加しつつあり、国際連合欧州経済委員会(UNECE)による規則第155号の発令で、新車種の生産の認定にはサイバーセキュリティへの準拠が必要になりました。「CGI Studio 3.11」では、 ISO/SAE 21434の6.4.6章に従い、ユーザーの環境への安全な統合のために、ISO/SAE 21434の設定の仕方と、OSSや第三者ソフトウェアのコンポーネントなどに関する既知の脆弱性が記載されているドキュメントと、脅威分析とリスクマネジメントに使用できる共通の脆弱性評価システム(CVSS)v3.0のレポートも提供します。

 

棒グラフと折れ線グラフを簡単に実装

ユーザーからの要望に応えて、新しい「コントロール」を搭載しました。この「コントロール」を利用することで棒グラフと折れ線グラフを簡単に実装できます。

 

さらなるハードウェア対応

NXP Semiconductors社のi.MX 8M Nanoアプリケーション・プロセッサとSTマイクロエレクトロニクス社のSTM32MP1といったハードウェアを新しくサポートするだけでなく、DRM/KMSのマルチディスプレイにも対応しています。また、「CGI Studio 3.11」はローエンドプラットフォームでも快適に動作します。

 

その他の改善点

ステートマシンエディターや、シーンエディター、Playerなどの性能改善や、複数のグローバルステートマシン対応、アニメーションの指定箇所の再生、カラーパレット統合の強化、テキストスタイルの動的な変更対応などにより、「CGI Studio 3.11」ではHMI作成がより迅速かつ効率的に行えるようになりました。また、容量やランタイム性能などの面で、グラフィックエンジンも最適化されました。ステートマシンの使用方法などを含む新しいドキュメンテーション、最新のベストプラクティス(最良慣行)ガイド、車内エンターテインメントのチュートリアルなどにより、ユーザーはより早くHMI作成に着手できます。

 

 

カンデラは組み込みソフトウェア開発における20年以上の実績と、幅広い顧客ベースのもとに、カスタマイズ可能な製品を提供しています。今後もHMIのニーズに沿ったソリューションを提供するために、ユーザーおよび業界パートナーと緊密に協力していきます。

 

5,000 万台にも及ぶ搭載実績を持つHMI ソリューション:https://www.canderajp.co.jp/candera_jisedai/

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カンデラについて

カンデラは、自動車およびさまざまな産業における世界の顧客向けの主要なHMIツールプロバイダーであり開発パートナーです。主にHMI開発および組み込みソフトウェアの分野におけるソフトウェアサービスの提供と、CGI Studioツール環境でお客様をサポートしています。Candera GmbH(オーストリア/リンツ)と、カンデラ ジャパン(東京/新宿)は、どちらもアートスパークホールディングス(東京/新宿)のグループ会社です。

 

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